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Dec 18,2017

きょうの天気

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この季節、縁側と、わたしや夫の各仕事部屋のあいだには
同じ家のなかとは思えないほどの体感温度差があります。
仕事部屋がわたしたちの暮らす関東地方だとすれば、
縁側はまるで南国のようにぽっかぽか(日中に限る)。
あるいは室内で防寒ばっちりの服装で過ごしていて、ふと外に出てみたら
「あれ? 今日って実はあったかいのね」と気づいて一枚脱ぐことも。

そんな、ある意味天気とは関係ない(つまりいつも寒い)環境で暮らしているため、
テレビの天気予報に関しては「今日は雨が降るのか降らないのか」を確認する程度で
わりと引いた目で見ているのですが、そのせいもあるのか、
天気予報の伝え方がなんだかオーバーで、
ときにネガティブ思考にも受け取れることが気になっています。

いいお天気の日でも「ただし、これは長くは続きません」と水を差したり、
「風のせいで、実際の気温より体感温度は低く感じられるでしょう」とか、
深夜にぱらつく地域があるかも?程度の可能性の雨を、
まるで全国を吹雪が襲うかのように脅かすみたいな伝え方をするとか。

あげくはスタジオの外からお天気を伝えるキャスターの女性が、
今日は自分が体に何個カイロを貼ってるか、人形まで使って説明したり
(これって天気予報で伝えるべき情報の範疇を越えてやしないか?と毎朝首をかしげます)、
もういったいなにがなにやら。
多方面からのクレームに対する防御策からそうなっているのかもしれませんが、
「ていねいで慎重」が度を過ぎて
「なるべく外に出ないように。出たとしてもなるべく早く家に帰りましょう」と
言っているように聞こえるのです。

シンプルに事実(というか降水確率)を伝え、極端な主観は加えないで、
見ているのひとの気分が前向きに、また活動的になれるような伝え方をしてほしいものだと
わたしと夫はいつもアツく天気予報批評をしています。というのも、
寒さに弱く、体が思うように動かない高齢者などは
こうした天気予報に気分を左右されて外出の気が失せてしまい、
結果的に運動不足になってしまうこともあるのではないか、ということが心配だから。

ところが、このテレビの天気予報に対する不満。
家族や親しい友人を相手に言ってみても「ぜんぜん気にしたことなかったけど、
言われてみればそうね、たしかに、なるほど」という反応がほとんど。
......わたしたちが気になりすぎなんでしょうか?

だって都心の天気を伝える予報で「真冬並みの寒さ」って暗い声で言うけど、
冬なんだから、寒いのは当然ではないですか。
「いつもより早足で歩くなどして、体温あげていきましょう!」とか、
元気ハツラツな小学校の先生みたいな天気予報のキャスターがいたら
一日のはじまりがもっと清々しくなると思うのです。

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Author : Nao Ogawa